在宅医の先生を囲んで勉強会
3月28日(月)に、提携在宅専門医「まこと医院」の矢野誠先生をお招きして勉強会を行いました。先生は、住み慣れた自宅で治療を希望される患者を定期的に往診している市内の在宅専門医で、在宅での看取り数では千葉県下では、3本の指に入る実績を持っています。当ステーションは発足以来提携医院として数々の実践を通じてご指導を受けていますが、座学として教えを受けるのは初めてのことです。
先生は、病院のルールと在宅のルールが必ずしも一致するものではないことを、具体例を挙げて熱心に説明していただきました。そして、在宅では、常に患者のためになっているかどうかという視点をもつことが重要だと、説かれました。また、訪問看護では、チームプレーがとても大事で、たった一人の間違いや振る舞いが、事業体の評価につながってしまうこと、また、ご利用者様、ご家族、そして医師という相手が考えていることを察するという努力が大事なことを話され、参加者一同改めて気を聞き締めてお話をお聞きしました。
質疑応答では、出口の見えない患者様への取り組む心構えの質問が出され、先生は、常に今の時点で最善を尽くすこと、時に粛々と与えられた使命を果たす姿勢が必要だ、と答えられました。また、患者様に接している看護師として、どんな時に医者に直接報告が必要か、という質問に対しては、患者の状態や環境によって基準は異なること、細かい報告をメールで送ってもらってももちろんいいが、医者が何をポイントとして考えているかを常に察する努力をしてほしいと付け加えられました。