多職種連携

【事例19】小児の入浴介助・食事の嚥下練習など、 ご家族の不安や心配に対応したケース

ご利用者 10歳未満 / 女性
サポート体制 NS, OT
疾患名 新生児慢性肺疾患、急性脳症後、症候性てんかん

ご依頼までの状況

超低出生体重児であり、人工呼吸器管理、胃ろう管理となった。1歳9ケ月で自宅に退院した。
在宅中も人工呼吸器を使用していたが、徐々に使用頻度は減り、少し体調が悪い時のみの使用となっていた。
訪問看護は入浴介助のために利用していたが、自宅でのリハビリも希望され、5歳からあわーず訪問の利用が開始となっ た。

ご家族の希望

自宅で安心して生活を送るため、入浴介助、体調チェックや緊急時にも対応をしてほしい。
体を動かしたり、楽しむ程度に口から食べる経験もしていただきたい。

支援内容

NS:
訪問ではお母様と一緒に入浴介助を継続しています。徐々に体が成長するため、入浴方法もご家族と一緒に検討しながら行なっています。健康状態の観察を行ない、お腹の具合 (便の状態含む)などをヒアリングし、常に体調の変化を把握しています。発熱や体調不良など緊急時にも対応しており、受診を勧めることもあります。お母様の相談に対応しながら 関係機関との連携を密にしています。

OT:
筋緊張が高く可動域制限があるので、可動域の維持、自発的な運動を引き出すように可動域訓練を継続しています。 自発的に姿勢変換することも難しいため色々な姿勢の経験やポジショニングでの活動を行なっています。自宅では長時間同じ姿勢にならないようにご両親もポジショニングを取り入れてくださっています。体調が良い時にはとろみがついたジュースなどで嚥下練習を実施しています。 訪問以外にも放課後デイサービスや外来リハを利用しており、医療スタッフが嚥下介助をできるように情報交換をして います。

身体状況・精神面の変化

成長とともに介助方法の変更などその都度対応しています。 訪問当初はリハビリスタッフのみの摂食、嚥下指導でしたが、関連機関との情報交換、見学などを通し、訪問以外でも医療 スタッフによる嚥下練習を始めることができました。
常に体調に合わせることを心がけて摂食、嚥下練習を実施していますので、体調不良などはみられません。

ご利用者・ご家族の声

お母様:
自分一人ではケアすることで忙しく余裕がないことが多いため、身体を動かしてもらったり、遊んでもらえてとても良かったです。