第12回介護セミナー「障害年金申請のポイントと事例紹介」行われる
2月18日(木)午後6時から、障害年金についてのセミナーが行われました。鎌ケ谷市内はもとより、近隣の船橋や市川からもケアマネージャー、看護師、ソーシャルワーカーなど多くの方が参加され、大変好評でした。
講師は人事部サポートSRの辻社会保険労務士が務めました。セミナーでは、複雑な障害年金の仕組みを「○×クイズ」や図や表を使ってわかりやすく解説し、どういう人がどうすれば障害年金をもらえるのか、重要なポイントは何か、いったいどのくらいもらえるのだろうかということを説明しました。
また、「20歳前障害」や「事後重症」など、いくつかの事例をあげて、それぞれのポイントとなった過去の事実関係の把握や手続き上の問題を解説し、自分だけで考えてあきらめずに、専門家に相談することの重要性を説きました。
「20歳前障害」とは、国民年金の保険料の支払いが必要となる20歳までにけがや病気で障害になった場合に一定の条件を満たせば、障害年金の受給権が発生する仕組みのことです。また、「事後重症」とは、けがや発病した時には、症状が軽く認定されなくても、その後その傷や病気が悪化して重症化した場合に認定が受けられる可能性がある仕組みです。
辻講師は、最近の行政は、従来であれば直接的な証明手段がないとダメとしていたものが、より広範な客観的な事象の積み重ねで認定すること目指そうとする動きもあることも指摘しました。また、万が一の場合にこうした制度を利用できるためにも、きちんと公的年金に加入しておくことが大事だ、と訴えました。
最後に、出席者から実例に基づいたいくつかの質問が出され、それに対し辻講師は丁寧に説明しました。
出席された市内のケアマネージャーの一人は、「お客様から質問されていた内容がこれでよく理解できるようになった。」と語っていました。
なお、今回の介護セミナーは、昨年10月の「成年後見セミナー」に続いて2回目。あわーずでは、こうした介護セミナーを今後とも定期的に行っていく予定です。