理学療法士

【事例07】訪問によるリハビリ、自主運動を継続し、 歩行器から杖による歩行になったケース

ご利用者 50代 / 女性
サポート体制 PT
疾患名 白質脳症、骨髄異形成症候群、慢性腎不全

ご依頼までの状況

以前に骨髄異形成症候群に対する臍帯血移植を実施。その後何度か帯状疱疹にて入退院を繰り返す。また慢性腎不全の持病もあり。
その後も帯状疱疹にて入院し、数日後に退院するが、歩行困難や呂律の回りにくさ、嚥下困難感あり緊急搬送となった。 病院で治療・リハビリを行ない、約5ヶ月後に退院となる。
退院時は比較的歩行状態は安定しており、自宅での家事や仕事の手伝いなどを行なっていたが、徐々に機能低下があり、数日で3回程転倒を繰り返すといったこともみられるようになったため訪問依頼があった。

ご本人の希望

仕事の手伝いを続けたい。まずは歩行器を卒業して、転ばずに生活が送れるようになりたい。
趣味であったボーリングができるようになりたい。

ご家族の希望

転ばずに安全に生活を送ってほしい。安心して過ごしたい。

支援内容

PT:
日によって体調の変化もあり、まずは全身状態の確認、バイタル測定を行ない、状態に応じてメニューを変更。基本は筋力運動やバランス練習、歩行練習(応用歩行含む)、自主運動 メニューの立案・実施状況のチェックなどを行ないました。
易疲労性、持久力の低下が認められ、バイタルサインの変動に注意しながらリハビリを継続。訪問開始以降も体調を崩し、入退院を繰り返すこともありました。精神的に不安を感じられている場合は、不安を少しでも軽減できるように介入方法も様子をみながら変更しています。
他事業所とも連携を取り、訪問時に実施して運動メニューを提示させていただいています。

身体状況・精神面の変化

訪問によるリハビリ、自主運動の継続により歩行器の歩行から杖歩行へ移行できました。仕事も継続して行なっています。目標であるボーリングに向けて、現在もリハビリを継続しています。
ご自宅での家事動作も、以前に比べて負担なく行なえるよ うになってきています。ご自身で身体の変化も感じられており、リハビリにも意欲的に取り組まれています。
リハビリを継続していく中で、食事や飲酒など、健康管理面についての意識も高まっており、ご自身で注意しながら生活を送られるようになっています。

ご利用者・ご家族の声

家事で立ち仕事をするときに、前よりも疲れにくくなりました。前の状態より良くなっている実感がありますので、さらに頑張ろうと思います。