多職種連携

【事例26】退院後、寝たきり状態だった方が、 手引き歩行まで可能になったケース

ご利用者 80代 / 女性
サポート体制 NS, PT, OT
疾患名 アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症

ご依頼までの状況

認知症にて生活機能低下があったところ、急性腎盂炎、両股関節の炎症にて入院。退院後は寝たきりとなり、リハビリ開始となった。
当初は歩行能力の低下が著しく、耐久性の低下もみられた。

ご本人の希望

自分でトイレに行けるようになりたい。

ご家族の希望

歩けるようになってほしい。トイレまで自分で行けるようになってほしい。

支援内容

理学療法士(PT)が週1回、作業療法士(OT)が週1回、 看護師による3ヶ月に1回のアセスメントが入るペースで多職種連携で支援をしました。

PT:
筋力向上訓練、起居動作訓練、立位保持訓練、歩行訓練、認知機能の維持・向上を目的とした 課題を中心にリハビリを実施しました。
ご家族に対する介助方法の指導や離床時間を徐々に増やせるように提案しました。

身体状況・精神面の変化

ご家族の協力もあり、徐々に日常生活動作・体力が向上しています。歩行距離も延長することができ、離床時間も長くなってきています。
ご自宅内では、車椅子が不要となり、段差昇降を含む移動 は、すべて手引き歩行が可能となりました。日中はソファで 座位で過ごされる時間も増え、耐久性の向上もみられます。
精神面では、以前は何かを尋ねても「よく分からない」と か「どっちでも良い」と答えることが多かったのですが、 「ソファにいます」「そちらへ行きます」とはっきりと自分の意思を伝えるようになりました。

ご利用者・ご家族の声

息子様:
退院して寝たきりの状態から、ここまで歩けるようになったことはとても嬉しいです。少し体調を崩すことがあります が、入院することなく過ごしています。
最近は歩行距離も伸びているので今後も希望が持てます。