多職種連携

【事例25】ADL維持、安全な歩行がリハビリ目標で、外出ができるようになったケース

ご利用者 90代 / 男性
サポート体制 NS, PT, OT
疾患名 パーキンソン病、右大腿骨骨折

ご依頼までの状況

夜間にベッドから転倒し受傷した。痛みが激しく緊急入院となった。ガンマネイル手術施行後、リハビリ開始となり1ヶ月後に退院となった。
右下肢の筋力低下、支持性低下がみられる。認知機能の低下もあり、一人で歩けると思っているため転倒のリスクも高い。室内 のADL※1維持を目的に、訪問リハビリ開始となる。 (※1)ADL(日常生活動作) ... 日常生活を送るために必要な動作のことで、食事、移動、排泄、 入浴、衣服の着脱、歩行などを指す。

ご本人の希望

以前のようには身体が動かないけれど、自分でできることは自分でするように努め、妻とともに介護保険のサービスを利用して生活していきたい。

ご家族の希望

両親の希望するように支援してほしい。

支援内容

ADL維持、安全な歩行を目標に、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が週1回ずつ介入しました。ADLは主にトイレ動作の確認、移乗時の安全確認を行なっています。車椅子から立ち上がる際、 歩行器の使用時などブレーキをかけずに行動に移ることが多いため、そのたびに注意を促しています。
トイレ動作では立位で行なうことが多いため、できるだけ座位のまま行なうように促し、より安全な動作に変更しました。
より安全な歩行獲得のため、下記のプログラムを定期的に実施しています。

(1)体力維持向上訓練
(2)可動域訓練
(3)座位・立位での下肢筋力訓練
(4)右下肢の支持性向上

身体状況・精神面の変化

リハビリを開始して4ヶ月。認知機能の低下が進んでいるため、転倒のリスクが更に高くなりました。ご自身でできることはやりたい気持ちがあるため、一人で外出されたり、室内を独歩する場面もみられますが、自宅での日常生活動作は維持されています。

ご利用者・ご家族の声

室内の歩行よりも外出したい気持ちが大きくなっているようです。