失語症について

失語症とは脳血管障害により言葉の機能が障害されるコミュニケー ション能力の障害です。 言葉の機能は「話す」「聴く」「読む」「書く」に分類されます。
[ 頭の中の辞書が壊れる ] などと表現されることもあり、話そうと思っても言葉が出てこない、相手の言葉が分からない、文字が文字とし て認識できない、書こうとしても文字が思い浮かばない、などの症状がみられます。
言葉がわからなくなるので、そのことを [ 外国にいるよう ] と表現することもある障害です。

失語症への対応

失語症とは高次脳機能障害の1種で、コミュニケーション能力の障害です。
言いたいことが言えない、相手が言っていることが分からないことからストレスが溜まりやすい傾向になります。 ご家族や知人が、伝え方や話し方を工夫することで、コミュニケーションが取りやすくなりストレスが軽減できることがあります。 例えば、言葉が思い浮かばないことが多いので、自分の考えをそのまま話そうとするのは苦手な人が多いです。「はい」「 いいえ」で答えれる質問や「A と B どっち?」など選択肢を用意してあげると相手の言葉を使って答えやすくなります。 文字が読めなくなっているケースでは「ひらがな・カタカナ」よりも「漢字」の方が読みやすい傾向があります。

訪問リハビリなら、それぞれの失語症状への対応の仕方を在宅環境に合わせてレクチャーすることができます。

失語症の症状

失語症の言葉が出てこないというのは、認知症の言葉が出てこない症状とは少し違います。
ここで挙げている症状は代表的なものの一部で、実際には失語症にはさまざまな症状と原因があります。

話す
言葉が出せない

「あ」という音を出したいのに、「あ」の音を出す口の動かし方がわからなくなったりします。 
また「音」と「口の動かし方」が間違って結びついてしまうと、出そうとした音と違う音を言ってしまうこともあります。

違う言葉を言ってしまう

物のイメージが、本来とは違う言葉と結びついてしまっていると、違う言葉がでてしまったりします。
例えば、「みかん」を「りんご」のように単語そのものを言い間違える場合と、「トイレ」を「トレイ」というように違う音に言い間違える場合もあります。

強い症状になると、存在しない単語になったり、文の構造も壊れて、話している内容が支離滅裂になったり、日本語と思えないような言葉になったりしてしまいます。

聞く
言われた言葉がわからない

物のイメージと結びつく単語が頭の中で見つけられないので、言われたものがなにかわからなかったりします。
また、全く別の音に聞こえているなど様々な症状があります。

言われたことがわからない

ある程度わかっても、情報量が多いと頭の処理が追い付かず混乱してしまいます。
また、わかる単語だけを組み合わせて相手の言っていることを推測するので、結果的に間違った解釈になる場合もあります。

あわーずで訪問リハビリを行った失語症の方の一部を紹介!

あわーずでは様々な利用者様のリハビリを行っています。このページでは、一部ですがどのような方にリハビリを行ったかを掲載しています。

電話の訓練を行ったMさんのケース

  • ご利用者の情報
    プロフィール:Mさん(75歳)
    状況:失語症
    Mさんは 75歳で奥さんと二人暮らし。脳梗塞により失語症を発症。 失語症の影響でご家族とコミュニ ケーションがとれなくなってしまいました。 病院での外来リハビリが終了してしまい、在宅でも言語訓練を続けるため訪問リハを利用しました。
  • ご本人の悩み
    話すことが理解してもらえない。
    ご家族の希望
    会話が噛み合わず喧嘩してしまう。(奥様)
    問題点
    • ・失語症により会話が成り立たない。
    • ・奥さんがでかけた際に、電話でのやりとりができないので心配。
    • ・会話が成り立たないことから家庭内でストレスが溜まる。
    @エトセトラ
    • 失語症は言葉「話す」「聴く」「読む」「書く」という言語能力が低下してしまうコミュニケーションの障害です。
      会話が成り立たちにくいことから本人も家族もストレスが溜まる ケースが多く、ご家族や周囲の理解が必要になってきます。
    ケア内容
    リハビリST 言語聴覚士
    話す練習電話の練習
    絵カードを使った単語のトレーニング電話を使った実践トレーニングご家族への指導

  • 結果
    在宅でのリハビリを1年継続して、少しづつ言える言葉が増えてきた!!
    また、電話でのやりとりが伝わるようになってきた!!

    現在、よりスムーズな会話を目指して、言語リハビリを継続中!!

会話の理解が向上したUさんのケース

  • ご利用者の情報
    プロフィール:Uさん(75歳)
    状況:失語症
    Uさんは 70歳代で息子さん家族と同居しています。 脳梗塞の後遺症で右麻痺がありましたが、理学療法のリハビリを1年間行い、独歩での屋内移動が可能になりました。
    掃除や洗濯ができるようになると、リハビリ意欲が向上し、「言葉のリハビリもしたい」と言語聴覚士のリハビリを追加しました。
  • ご本人の希望
    うまく話せるように言葉のリハビリをしたい。
    問題点
    • ・言葉が出にくく言い間違いが多いので、聞き手が推測する必要がある。
    • ・相手の言うことが理解できず、混乱してしまう。
    • ・うまく会話できないことを気にして落ち込んでしまう。
    @エトセトラ
    • 失語症の方と話すときは、ジェスチャーを交えたり、端的に分かりやすく話す必要があります。 質問は「はい」か「いいえ」で答える質問や、「AとBどっち?」 のような選択肢がある質問が答えやすくなります。
    ケア内容
    リハビリST 言語聴覚士
    話す練習聴く練習
    物の名前を言うトレーニング会話をして理解トレーニング
    リハビリPT 理学療法士
    作業練習
    言葉だけで行うことを伝えて 、行動に移す理解トレーニング

  • 結果
    言葉のリハビリを1年継続して、理解力が向上して混乱しなくなった!
    しかし、まだ話す面で言葉の出にくさや言い誤りがある。

    次の目標の、「言葉が出ない時に他の言い方をすること」や「広告や新聞などを使って伝える方法を身に着ける」ためリハビリを継続中!