構音障害について

構音障害とは、加齢や病気や脳血管障害の後遺症やケガなどにより声や言葉を作る器官(口や舌や喉)などの機能が障害されることによって話しづらくなる障害です。
口の周りの筋肉が弱くなったり舌の力が弱くなると、呂律が回りにくくて話しづらくなることがあります。また、喉の声帯の力が弱くなると声が細くて聞き取りづらくなることもあります。

話す機能と食べる機能は使う器官(口や舌や喉)が同じです。
話し方が変わってきて、呂律が回らなくなってきた場合、食べる力が低下し、誤嚥の可能性が高くなっているケースがあります。
特に過去に誤嚥性肺炎の既往があるなら注意が必要です。

もし気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

構音障害の原因

構音障害の原因は様々です。
あわーずではそれぞれの原因や症状にあった対応やトレーニングを行います。

加齢

年齢を重ねると筋力は低下していきます。話す機能に必要な口・舌・喉も例外ではありません。
加齢による構音障害は嚥下障害を併発しやすい傾向があります。
話す訓練をすることは食べる訓練にもつながります。

脳血管障害

脳血管障害後遺症による麻痺などで、話す機能に必要な筋肉も動きづらくなることがあります。
理学療法士や作業療法士が手や足の麻痺に対してリハビリを行うように、言語療法では顔や舌や喉の麻痺に対してリハビリを行います。

先天性・その他

口蓋裂や軟口蓋裂など先天性の器質的問題でも構音障害は生じます。
また、機能的にも組織的にも問題がないのに発音がおかしくなったりすることや、もともと言いづらい音があることもあります。

顔面神経麻痺について

顔面神経麻痺は、顔の一部や半分が思うように動かせなくなった状態です。原因としては脳梗塞後遺症、ベル麻痺、ウィルス性神経炎などがあります。
顔の表情が崩れてしまうため気になる方も多く、話しづらさや片目が開けづらくなり視界が悪くなるなどの影響がでたりします。

※ご注意

顔面神経麻痺は原因により対応が異なります。
脳梗塞後遺症による症状とベル麻痺やウィルス性神経炎の症状の場合では、訓練が逆効果になる場合があります。
担当医師ときちんとお話しした上でご相談ください。

顔面神経麻痺の訓練

顔面神経麻痺の訓練は基本的にマッサージと筋力トレーニングになります。
脳血管障害後遺症の麻痺による場合は、構音トレーニングと併せて行っていきます。