理学療法士

【事例08】リハビリで筋力・バランス能力が改善し、 外出ができるようになったケース

ご利用者 80代 / 女性
サポート体制 PT
疾患名 脳出血(右片麻痺、失語症)

ご依頼までの状況

脳出血にて救急搬送される。数ヶ月間入院し、リハビリも行なっていたが麻痺が残り、ご自宅での生活が困難となる。 もともと社交的で外に出ることが大好きなので、「外出ができるように体力や筋力を維持したい」との希望あり。 また歩行が困難となったため、「車椅子で好きなように移動できるようになってもらいたい」と家族からの要望もあり、 訪問リハビリ開始となる。

ご本人の希望

リハビリをしっかり続けて、体が弱らないようにしたい。 自分でできることを増やしていきたい。

ご家族の希望

現在より体力や筋力が落ちないように、体が硬くならない ようにリハビリを続けてほしい。
話すのが好きなので、リハビリの時にたくさん話をして、 少しでも楽しく生活を送ってほしい。

支援内容

PT:
施設入所をされているため、施設職員とリハビリや日常生活の様子などの情報交換を行ないながら介入しました。以下に示すプログラムをその日の体調に合わせて、基本的に無理のない範囲で実施しています。

(1)麻痺側上下肢の可動域維持のために ストレッチや可動域運動
(2)非麻痺側を中心に筋力運動
(3)座位・立位でのバランス練習
(4)立ち上がり・移乗動作などの基本動作の練習
(5)車椅子駆動練習を実施

身体状況・精神面の変化

リハビリの継続により関節の可動域は維持できており、筋力やバランス能力も改善される傾向にあります。立ち上がりや車椅子・トイレへの移乗動作も安定して行なえており、転倒もなく過ごすことができています。車椅子やクッションなどを検討し、非麻痺側上下肢を使い、ご自身で車椅子駆動を行ない、自由に施設内を移動できるようになりました。

ご利用者・ご家族の声

外出も定期的にできており、少しは気分転換ができていると思います。失語症で伝わりにくいこともありますが、リハビリで話す機会も増えているので、前より言葉が出やすくなった気がします。
これからもリハビリを継続して、少しでも長く元気な状態でいてくれると嬉しいです。