看護師

【事例03】近隣に身寄りがない老々介護のご夫婦に、精神面でもサポートできたケース

ご利用者 80代 / 女性
サポート体制 NS
疾患名 狭心症

ご依頼までの状況

認知症のご主人と二人暮らし。 近隣に親しい知人や身寄りもなく、 これまでご主人とお互いに協力しあって生活してきた。
しかし、高齢に加えて持病もあり、ADL※1・IADL※2ともに不安要素が増えつつあり、身体面・ 生活面にサポートが必要になってきたために、訪問看護の開始となった。 (※1)ADL(日常生活動作) ... 日常生活を送るために必要な動作のことで、食事、移動、排泄、 入浴、衣服の着脱、歩行などを指す。
(※2)IADL(手段的日常生活動作) ... 日常生活を送るために必要な動作のうち、ADLより複雑な動作を指す。例えば、買い物、洗濯、服薬管理、交通機関の利用、電話の応対など。

ご本人の希望

家に人が来ることには気兼ねしてしまう。まだ自分でできることは頑張りたい。

ご家族の希望

近隣に身寄りがなく、同居の夫は認知症である。誰に相談してよいのか分からないので、今後のことも相談したい。

支援内容

NS:
【疾患】
治療中の疾患について通院状況の把握をしています。重度の難聴もあり、受診時の医師との疎通不安があるため、必要に応じて医師と連絡を取り合っています。

【生活】
食事、掃除、買い物などの生活面に問題がないかを常に把握し、 サポートが必要な部分については、 ケアマネージャーへの報告や相談を密にしています。

身体状況・精神面の変化

受診に同行して、症状やご本人の意向を医師に伝えています。自宅でご自身が対応できることを医師に確認し、本人に指導しています。根本的に治療することはできないということですが、ご本人は納得して受け入れていらっしゃるように感じられます。ご主人との生活、今後への不安な気持ちなど 少しずつ話してくださるので寄り添うように努めています。

ご利用者・ご家族の声

私の体もだんだん弱くなってきたので、「主人一人で置いていけないし、どこか施設でも一緒に入所しないといけないかしら」と今後の相談もしています。