理学療法士

【事例11】自主トレーニングの継続で、腰痛や歩行のふらつきが軽減したケース

ご利用者 70代 / 女性
サポート体制 PT
疾患名 左大腿骨頚部骨折、糖尿病

ご依頼までの状況

数年前に自宅の庭で転倒し、左大腿骨頚部骨折で受傷。人工関節置換術後、2ヶ月間入院し、リハビリ治療を受けた。 長年の糖尿病の持病もあり、網膜剥離で眼の手術も行なっている。視力の低下もあり、歩行状態も不安定で転倒しやすい状態。退院すると同時に自宅内の主要な場所に手すりを設置する。自宅内での生活は何とか自立できる状態だが、腰痛や下肢の痺れが出現しており、外出は夫の付き添いで杖歩行となっている。身体機能向上・転倒予防を図るため、訪問リハの開始となる。

ご本人の希望

骨折の後遺症や足の痺れをなくし、まっすぐ背中を伸ばして歩きたい。

ご家族の希望

転倒なく安全に生活してほしい。これ以上、怪我をされたら介助しきれない。

支援内容

PT:
週に1回、以下のようなリハビリを実施し、運動の機会を増やすようにしています。

(1)全身の筋力強化訓練
(2)腰に負担のない・脱臼予防の姿勢指導
(3)バランス訓練
(4)歩行訓練を実施
(5)自宅で行なえる自主トレーニング指導

また、お話が好きなので会話しながら楽しく訓練することで、体力向上につながるようにしています。

身体状況・精神面の変化

元々運動する機会は少ない方でしたが、訪問開始当日に下肢筋力強化を中心とした軽体操を指導すると、その日から毎日自主トレーニングとして実施するようになり、運動習慣が身につきました。約1ヶ月弱で左足の踏ん張りがきくようになり、バランス能力も向上し、歩行時のふらつきが軽減しました。さらに、介入時に小さかった歩幅も延長し、歩行姿勢も改善されました。受傷してからは行けなかった友人との旅行も楽しんでいらっしゃいました。

ご利用者・ご家族の声

「腰痛も減ったし、背中が少し伸びた気がする。身長も伸びたかも」とご本人は喜んでいらっしゃいました。
毎日自主トレーニングを大きな声で数えながら行なっているとご家族がほめていらっしゃいました。自宅内の歩行も安定しているとの報告がありました。(スタッフ談)