多職種連携

【事例23】一人暮らしへの不安に寄り添うことで、 本人に活気が戻ってきたケース

ご利用者 80代 / 女性
サポート体制 NS, OT
疾患名 右脳出血、腰椎圧迫骨折、骨粗しょう症、高血圧

ご依頼までの状況

骨折を繰り返し入院したため、歩行に自信が無くなっている。生活動作は自立されているが、 腰痛のため横になっていることが多く、動作もゆっくりである。
一人暮らしで転倒を繰り返している。支援の必要があると感じたが、ご家族も仕事があり頻繁な訪問ができないため、当ステーションのサービスが開始となった。

ご本人の希望

体調はだいぶ回復してきたように感じるが、まだ動作に不安があるので、リハビリを続けたい。また生活の自立支援をお願いしたい。
体調が安定し、自宅で安心して一人暮らしを続けたい。戸外で歩行ができ、デイサービスへ通所できるようになりたい。

ご家族の希望

一人暮らしなので心配は尽きません。仕事もあり頻繁に実家に行くことはできないので、介護保険のサービスを利用して、支援してほしい。

支援内容

NS:
1ヶ月に1回の訪問リハのアシスメントとして介入し、リハビリの状況把握、 ご利用者様の満足度をチェックをしています。
足趾爪白癬(そくしつはくせん)※1 の薬剤塗布や爪切りの指導なども実施しています。

OT:
一人暮らしに対する不安な気持ちに寄り添いながら介入しています。身体機能面は在宅での生活が自立できるように援助し、ADL状況をヒアリングしながら課題の解決を一緒に考えています。
現在抱えている問題は、ケアマネージャーに報告、密に連携を取ることで迅速に支援が行なえるように努めています。 (※1)足趾爪白癬(そくしつはくせん) ...白癬(はくせん)は皮膚糸状菌というカビによっ て生ずる感染症。足の皮膚に発症する白癬が足白癬(水虫)、爪に発症する白癬が爪白癬 (爪水虫)と呼ばれる。

身体状況・精神面の変化

大きな病気をすることもなく、在宅での生活を過ごされています。週2回訪問リハビリが入ることによって、外部との接触が増え、本人に活気が戻っていた様子が見受けられます。
現在は元気にデイサービスに通所できるようになっています。また週1回の病院の受診や買い物なども一人で外出できるようになっています。

ご利用者・ご家族の声

依然として、一人暮らしへの不安は口にされていますが、 様々なサービスを受けていることで生活動作が維持できています。訪問者が来るのを本人が楽しみにしているとご家族からの報告を受けています。(スタッフ談)