多職種連携

【事例24】「自分で歩きたい」という強い希望から、 筋力運動で歩けるようになったケース

ご利用者 80代 / 男性
サポート体制 PT, OT
疾患名 腰椎圧迫骨折

ご依頼までの状況

ご自宅で転倒、圧迫骨折を受傷し入院となった。入院中にリハビリを継続した結果、移動可能となったが、ふらつきが強く歩行距離も短い状態であった。
退院後、活動性の向上を目標に、 週2回のリハビリ訪問開始となった。

ご本人の希望

腰の痛みが強く、気持ちがふさぎ込む。物事を楽しむ余裕がない。希望としては、気持ちが前向きになり、友人に会いに出かけたりおしゃべりを楽しめるようになりたい。

ご家族の希望

歩行が安定するようになってほしい。

支援内容

PT:
開始直後は圧迫骨折による痛みが強かったため、痛みに合わせた運動を提供しました。痛みが少なくなってからは運動の内容を変更し、歩行練習も追加して実施しました。歩行が安定するにつれて、歩行補助具を歩行器→シルバーカー→杖 →何もない状態での歩行練習と、体調に合わせてプログラムを実施していきました。

OT:
痛みの状況に合わせて、痛みの少ない起き上がり方法や日中の過ごし方を指導しました。まず自室内においてベッドや座った状態で足の筋力を増強する運動を行ない、気分が前向きになるよう励ましながら実施しました。
また楽しみのための趣味活動への参加を一緒に検討し、参加できることを目標に、立つ練習、足の筋力増強のための運動や移動練習を行ないました。生活状況の変化に合わせて、 その都度相談にのったり、励ましをさせていただきました。

身体状況・精神面の変化

当初は腰部の痛みが強く、横になる時間が生活のほとんどを占めていました。気持ちも落ち込みがちでした。徐々に歩行も安定し、歩行能力が変わるたびに移動補助具も適したものに変更していきました。訪問開始時には歩行器を使っていましたが、徐々に下肢の筋力が増え、現在は歩行できるようになり、友人に会っておしゃべりを楽しむようになりました。

ご利用者・ご家族の声

当初はふらつきがひどく、やっと歩いていましたが、現在は歩き方が随分安定してきました。
寝たままではいけないと思って外出するようになりました。 今日も友人と会って話しをしてきました。この調子で春になったら友人と花見に行きたいと思います。